外壁塗装で失敗しない「腕の良い職人」の決定的な見分け方と、悪質な「なんちゃって職人」を回避する全手法
- 塗り替え専門店いろことば代表:盛合大翔

- 7月10日
- 読了時間: 22分

~目次~
外壁塗装で失敗しない「腕の良い職人」の決定的な見分け方と、悪質な「なんちゃって職人」を回避する全手法
はじめに:なぜ外壁塗装の成否は「塗料」ではなく「職人の腕」で決まるのか?
1.1 高級塗料を無駄にする「技術不足」のメカニズム
1.2 施工不良の恐怖:わずか数年で塗装が剥がれる理由
1.3 業界で問題視される「なんちゃって塗装職人」の定義
2.1 訪問販売の「自称プロ」に騙されるな:新人営業マンの実態
2.2 多重下請け構造が引き起こす「構造的な手抜き」
2.3 利益優先の業者が行う「希釈率」と「乾燥時間」の不正
プロの視点で徹底解説!「腕の良い塗装職人」を見極める12のチェックポイント
3.1 【資格・知識編】信頼性を担保する客観的指標
3.1.1 国家資格「一級塗装技能士」の価値と有無
3.1.2 現場での疑問に「瞬時かつロジカル」に答えられるか
3.2 【作業・技術編】「見えない工程」に宿る職人魂
3.2.1 塗装の寿命を決める「下地処理・ケレン作業」の徹底度
3.2.2 直線美でわかる「養生(ようじょう)」のクオリティ
3.2.3 メーカー規定の「塗布量(使用缶数)」を守っているか
3.2.4 次の工程までの「乾燥時間(インターバル)」の厳守
3.3 【態度・環境編】一流の職人が持つ「現場の美学」
3.3.1 道具や塗料缶の整理整頓がなされているか
3.3.2 挨拶・マナーと近隣住民への細やかな配慮
3.3.3 作業着や社用車、足場周辺の清潔さ
3.3.4 工事進捗の「透明性」(写真や日報による報告)
信頼できる「本物の塗装会社」を絞り込むための3つのアプローチ
4.1 アプローチ1:コーポレートサイトに見る「資格・許可」の網羅性
4.2 アプローチ2:中間マージンを排除した「自社職人・直営店」の優位性
4.3 アプローチ3:見積書の詳細度(「一式」表記に潜む罠)
施主として主導権を握る!契約前・工事中に使える「賢い質問術」と防衛策
5.1 業者が沈黙する「必要な塗料の総缶数」の逆算テクニック
5.2 職人と良好な関係を築き、現場のモチベーションを高めるコミュニケーション
5.3 施工中に違和感(手抜き・雑な作業)を覚えたときの正しい対処法
1.はじめに:なぜ外壁塗装の成否は「塗料」ではなく「職人の腕」で決まるのか?

1.1 高級塗料を無駄にする「技術不足」のメカニズム
近年の塗料開発技術の進歩は目覚ましく、市場には「耐久年数20年以上」「遮熱・断熱効果」「セルフクリーニング機能」といった高性能なフッ素塗料や無機塗料が数多くラインナップされています。
カタログに並ぶ魅力的なスペックを見ると、私たちはつい「高い塗料を選べば、我が家の外壁は長持ちする」と錯覚してしまいがちです。
しかし、ここに外壁塗装業界における最大の陥穽(かんせい)があります。塗料は缶に入った液体の状態では未完成の製品に過ぎません。現場の職人が、それぞれの住まいの外壁材(サイディング、モルタル、ALCなど)の状態を見極め、適切な希釈率で調合し、均一な
厚みで壁面に塗り重ね、完全に乾燥させて初めて「耐久性を持つ塗膜」という完成品に
なります。
どれほど高額で優れた塗料を選択したとしても、扱う職人の技術が未熟であれば、その性能は半分も発揮されません。
外壁塗装における品質の「7割から8割」は、作業にあたる職人の腕とモラルに依存していると言っても過言ではないのです。
1.2 施工不良の恐怖:わずか数年で塗装が剥がれる理由
塗装工事が「職人の腕次第」と言われる最も大きな理由は、手抜きや技術不足が引き起こ
す施工不良が、工事直後ではなく「2〜3年後」という忘れた頃に牙をむくからです。
塗装直後の外壁は、どんなに雑な工事をされていても、一見するとピカピカに美しく仕上がっているように見えます。そのため、施主は「綺麗に塗ってもらえた」と満足して工事完了のサインをしてしまいます。
しかし、下地処理(汚れ落としやひび割れ補修)が不十分だったり、塗料の塗り方が不均一だったりすると、数年が経過した段階で以下のような致命的なトラブルが発生します。
塗膜の剥がれ・浮き: 外壁材と塗料が正しく密着していないため、太陽光の熱や雨水によって内側から水ぶくれのように膨らみ、やがてペリペリと剥がれ落ちます。
激しい色ムラ・変色: 塗布量が不足している箇所や、乾燥を待たずに重ね塗りした箇所が、紫外線の影響で部分的に白化・退色し、斑点模様のようになります。
クラック(ひび割れ)の再発: 下地に入っていたひび割れを適切に補修(Vカット処理やシーリング材の充填)せずに上から塗っただけの場合、建物の微細な揺れに伴って、新しい塗膜がすぐに破れてしまいます。
これらの施工不良が発生した場合、部分的な補修では解決せず、最悪の場合は再度すべての塗膜を削り落としてゼロから全面やり直す必要があり、莫大な追加費用が発生することに
なります。
1.3 業界で問題視される「なんちゃって塗装職人」の定義
外壁塗装の世界には、残念ながら「なんちゃって塗装職人」と呼ばれる人々が存在します。
彼らは決して「プロとしての正式な修行や訓練」を積んできたわけではなく、知識も経験も極めて浅い状態で現場に立っています。
外壁塗装という職種は、極端な話をすれば「ローラーと刷毛さえあれば、今日から誰でも『私は職人です』と名乗れてしまう」という参入障壁の低さがあります。
特別な資格がなくても現場作業ができるため、繁忙期になると人手不足を補うために、他の建設業種から流れてきた未経験の作業員や、短期のアルバイトを「職人」として現場に投入する悪質な業者が後を絶ちません。
「なんちゃって塗装職人」は、メーカーが指定したマニュアルを理解していない(あるいは読む気がない)ため、自分の感覚だけで塗料を薄めたり、乾燥時間を無視してスピーディーに作業を終わらせることだけを考えたりします。
彼らに悪気がないケース(単に正しいやり方を知らない)もありますが、施主からすれば
大金を支払って大切なお家を実験台にされるようなものであり、絶対に回避しなければならない存在です。
2.「なんちゃって塗装職人」が生まれる業界の裏側とリスク
2.1 訪問販売の「自称プロ」に騙されるな:新人営業マンの実態
「近くで工事をやっている者ですが、お宅の屋根の目地がズレているのが見えました」「今ならモニター価格で半額になります」
このような突然の訪問販売でやってくる営業マンは、自らを「塗装のプロ」「診断士」などと称して不安を煽ってきます。
しかし、彼らの多くは塗装の技術的な知識をほとんど持っていません。会社から支給された「トークマニュアル」を丸暗記し、数日間の研修を受けただけの「契約獲得のプロ(歩合制営業マン)」に過ぎないのが実態です。
彼らは契約を取るまでは必死ですが、いざ工事が始まると現場には一切顔を出さず、実際の作業はすべて外部の職人に丸投げします。
営業マンが調子の良い約束(「何でも綺麗にします」「サービスでここも塗ります」など)を口にしていたとしても、それが現場の職人に伝わっていない、あるいは物理的に不可能な
施工内容であるケースは日常茶飯事です。
2.2 多重下請け構造が引き起こす「構造的な手抜き」
なぜ「なんちゃって塗装職人」や手抜き工事がこれほど減らないのでしょうか。その背景には、日本の建築業界に根深く存在する「多重下請け構造」があります。
大手ハウスメーカーや、知名度のあるリフォーム専門店、訪問販売専門会社に外壁塗装を
依頼した場合、施主が支払った工事代金の「30%〜50%」は、元請け企業の利益や広告宣伝費、営業マンのインセンティブとして差し引かれます。
実際に現場で汗を流す下請け(あるいは孫請け)の塗装業者に支払われる予算(施工費用)は、元々の金額から大幅に買い叩かれたものになります。
予算を極限まで削られた下請け業者が利益を出すためには、以下の2つの方法しかあり
ません。
材料費を削る(塗料の量を減らす、グレードを下げる)
人件費を削る(工事日数を短縮する、単価の安い未経験者を雇う)
このように、元請けが暴利を貪り、下請けに無理な金額で発注する構造そのものが、職人からプロとしてのプライドを奪い、「早く終わらせて次の現場に行かなければ赤字になる」という心理状態を生み出しているのです。これが、構造的に手抜き工事が誘発される
メカニズムです。
2.3 利益優先の業者が行う「希釈率」と「乾燥時間」の不正
予算と時間に追われた「なんちゃって塗装職人」や悪質業者が、現場で最も頻繁に行う手抜きの手口が「塗料の過剰な希釈」と「乾燥時間の短縮(インターバルの無視)」です。
全ての塗料には、メーカーが指定した「希釈率(水やシンナーでどれだけ薄めて良いかという割合)」が厳格に定められています。通常は「塗料重量に対して5%〜10%」といった微量なものです。
しかし、塗料を多く薄めれば、サラサラになって伸びが良くなり、少ない缶数で広い面積を塗ることができるため、材料費の大幅な削減になります。当然、出来上がった塗膜は規定の厚みを持たない「スケスケの薄い膜」になり、耐久性は著しく低下します。
また、塗装は基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが鉄則であり、それぞれの工程の間に「〇時間以上乾燥させること」という塗料ごとの指定(工程間隔時間)があります。
これを守るためには、天候を見極めながら数日間に分けて作業を進める必要があります。
しかし、工期を縮めて人件費を浮かせたい業者は、下塗りが完全に乾いていない状態(生乾き)の上から、すぐに中塗りを重ねてしまいます。
これを行うと、塗料の成分が混ざり合って硬化不良を起こし、将来的なひび割れや剥離の
直接的な原因となります。
3.プロの視点で徹底解説!「腕の良い塗装職人」を見極める12のチェックポイント

手抜き工事のリスクを回避し、本当に大切な住まいを委ねるに足る「腕の良い職人」を見分けるには、どこに注目すれば良いのでしょうか。ここでは、資格、作業技術、現場態度の
3つの側面から、プロが実践する12の評価軸を解説します。
3.1 【資格・知識編】信頼性を担保する客観的指標
3.1.1 国家資格「一級塗装技能士」の価値と有無
職人の腕を客観的に証明する最高峰の指標が、国家資格である「一級塗装技能士」です。
この資格を受験するためには、原則として「7年以上の実務経験」が必要となります(学歴による緩和あり)。試験は学科試験だけでなく、実際に制限時間内に複雑な木部や鉄部の
塗装、調色(色合わせ)を寸分の狂いもなく行う極めて実技難易度の高い内容となって
います。
「塗装職人歴10年」と口頭で言うのは簡単ですが、その10年が「正しい指導を受けずに
自己流でやってきた10年」なのか、「高いレベルで技術を磨いてきた10年」なのかは施主には分かりません。
一級塗装技能士の資格を保有しているということは、国から「正しい知識とトップクラスの実技クオリティを備えている」と認められた証拠です。
在籍する職人の中に、この資格の保持者が何人いるかは、会社の技術力を測る最も確実な
物差しとなります。
3.1.2 現場での疑問に「瞬時かつロジカル」に答えられるか
優れた職人は作業の手を止めて施主から質問をされたとき、嫌な顔をひとつせずに、その場ですぐに分かりやすく答えてくれます。
例えば、「なぜ今日はこの部分だけを塗っているのですか?」と尋ねた際、「今日の気温と湿度だと、こちらの日陰の面を先に下塗りしておかないと、午後の乾燥が追いつかないからです」といったように、経験に裏付けられた明確な理由(ロジカルな根拠)を返してくれます。
逆に、知識の浅い「なんちゃって職人」は、質問されると言葉に詰まったり、「いつもこうやっているから」「親方に言われたので」といった曖昧な返答しかできません。
職人の受け答えのスピードと具体性は、そのままその職人が「頭を使って、誇りを持って仕事をしているか」のバロメーターになります。
3.2 【作業・技術編】「見えない工程」に宿る職人魂
3.2.1 塗装の寿命を決める「下地処理・ケレン作業」の徹底度
外壁塗装において、ローラーで色を塗る作業は全体の工程の後半に過ぎません。
最も重要で、かつ腕の差が出るのが、塗る前の準備段階である「下地処理(ケレン作業、クラック補修、高圧洗浄)」です。
鉄部のサビや旧塗膜の剥がれをヤスリやワイヤーブラシで削り落とす作業を「ケレン」と
呼びますが、このケレンが不十分だと、どんなに良い塗料を塗ってもサビの上から塗ることになり、すぐに内側から腐食が始まります。
腕の良い職人は、この「地味で体力を激しく消耗する、塗装後は見えなくなる工程」に最も多くの時間とエネルギーを割きます。彼らは、下地が完璧に滑らかで綺麗な状態になって
初めて、美しい塗装ができることを知っているからです。
作業スケジュールの中で、下地処理に何日費やしているかをチェックしてください。
3.2.2 直線美でわかる「養生(ようじょう)」のクオリティ
塗装しない部分(窓ガラス、サッシ、床、室外機など)をビニールやテープで覆う作業を「養生」と言います。
プロの間では「養生を見れば、その職人の腕前がすべてわかる」と言われるほど重要な
要素です。
腕の良い職人が行う養生は、ビニールがシワなくピンと張られており、マスキングテープのラインが歪みなく完璧な「直線」を描いています。
養生が美しいということは、手元が狂わず、細部への目配りができている証拠です。
一方、技術の低い職人の養生は、ビニールがたるんで風でバタバタと音を立てたり、テープの端が剥がれて隙間ができていたりします。
このような雑な養生では、塗料がサッシにはみ出してしまい、仕上がりの境界線がガタガタになって建物の美観を大きく損ねます。
【養生の状態でわかる職人のレベル】
一流の職人:テープのラインが直線で美しい ➔ 塗装の境界線(ライン)もシャープに仕上がる
未熟な職人:ビニールがたるみ、テープが浮いている ➔ 塗料がはみ出し、ガタガタの仕上がりになる
3.2.3 メーカー規定の「塗布量(使用缶数)」を守っているか
塗料の性能を引き出すためには、塗料ごとに定められた「基準塗布量(1平方メートルあたり何キログラム使用するか)」を厳守し、適切な厚みの塗膜(膜厚)を形成しなければなりません。
これは、建物の坪数や外壁の面積から「この家を塗るには、下塗り〇缶、上塗り〇缶、合計〇缶が必要」と正確に計算できます。
腕の良い職人は、計算された塗料缶を現場に搬入し、作業終了時にそれらの缶がしっかりと空になっている(あるいは規定量通りに消費されている)ことを施主に提示できます。
もし、予定よりも塗料が大幅に余っている場合は、薄めすぎているか、塗る量が足りない(手抜き施工)のどちらかです。
3.2.4 次の工程までの「乾燥時間(インターバル)」の厳守
前述の通り、塗料は完全に乾燥して初めて強固な分子構造(塗膜)を作ります。
腕の良い職人は、その日の天候、気温、湿度をスマートフォンのアプリや現場の体感で常にチェックしています。
「気温5℃以下、湿度85%以上の時は塗装を行わない」という基本ルールはもちろん、冬場であれば結露のリスクを考慮して、午後の早い段階で塗装を切り上げるなど、乾燥時間を
確保するための計画的な現場コントロールを行います。
雨が降りそうな日に無理に作業を強行するようなことは絶対にしません。
3.3 【態度・環境編】一流の職人が持つ「現場の美学」
3.3.1 道具や塗料缶の整理整頓がなされているか
現場に一歩足を踏み入れたとき、一目で職人の質を判断できるのが「道具の置き方」です。
一流の職人の現場では、使用前・使用後の塗料缶が一列に美しく並べられ、刷毛やローラー、養生資材がそれぞれの定位置に整理されて置かれています。
作業中に出たゴミ(養生の切れ端やテープの芯など)も、その都度ゴミ袋に回収され、散乱することはありません。
道具を大切に扱い、整理整頓ができる職人は、自身の作業の進め方も頭の中で整理されて
います。逆に、現場が散らかっており、足元に道具が転がっているような現場では、職人が作業中に道具を踏んで破損させたり、塗料缶をひっくり返して施主の敷地を汚したりする
リスクが非常に高くなります。
3.3.2 挨拶・マナーと近隣住民への細やかな配慮
外壁塗装は、施主のプライベート空間(敷地内)に長期間足を踏み入れて行う工事です。
また、足場の組み立て時の騒音や、高圧洗浄時の水飛沫、塗料の独特な臭いなど、近隣住民に対して少なからずストレスを与えるイベントでもあります。
腕の良い職人は、優れた「社会人」でもあります。朝の作業開始時には施主だけでなく
通りがかった近隣住民にも「おはようございます」「ご迷惑をおかけしております」と爽やかに挨拶を交わします。
タバコの吸い殻をポイ捨てしない、指定された場所以外で休憩しない、大声で私語を交わさないといった当たり前のマナーが徹底されているため、工事中の近隣トラブルを未然に防ぐことができます。
3.3.3 工事進捗の「透明性」(写真や日報による報告)
どんなに優れた作業をしていても、施主には屋根の上や2階の外壁の高いところまでは見えません。腕の良い職人は、施主の不安を解消するために「透明化」を行います。
毎日の作業終了時に、「今日はここまで終わりました。明日はこの作業に入ります」という「交換日記(塗り替え日報)」を提出したり、各工程(高圧洗浄、下地補修、下塗り、中塗り、上塗り)の作業前・作業中の様子をデジタルカメラやスマートフォンで撮影し、工事
完了後に「施工写真集」として形に残してくれます。
これを行う職人は、「自分の仕事に一切のやましいところがなく、どこを見られても恥ずかしくない」という絶対的な自信を持っています。
4.信頼できる「本物の塗装会社」を絞り込むための3つのアプローチ

個々の職人の質を見極めるのと同時に、彼らが所属している「塗装会社そのものの信頼性」を事前のリサーチで絞り込んでおくことが、成功への最短ルートとなります。
4.1 アプローチ1:コーポレートサイトに見る「資格・許可」の網羅性
会社の信頼性を測る第一のステップは、公式ホームページの「会社概要」に掲載されている情報の質と量を確認することです。特に以下の項目が明記されているかをチェックしてください。
都道府県知事による「建設業許可(塗装工事業)」の有無:
外壁塗装は、1件あたりの工事金額が500万円未満であれば、法律上は建設業許可が
なくても施工できてしまいます。つまり、無許可の個人事業主でも営業可能です。
しかし、あえて厳しい審査(一定以上の資金力や実務経験、経営体制の証明)を経て「建設業許可」を取得している会社は、それだけで社会的信用が一段階上であると判断できます。
周辺の専門資格の保有:
一級塗装技能士以外にも、お家の劣化状態を正しく診断できる「外装劣化診断士」や
雨漏りのメカニズムに精通した「雨漏り診断士」などの資格者が在籍している会社は
事前の現地調査の精度が非常に高いため、見積もりの狂いが生じにくくなります。
4.2 アプローチ2:中間マージンを排除した「自社職人・直営店」の優位性
前述した「多重下請け構造」の罠に陥らないための唯一の解決策が、「自社専属の職人を抱えている塗装専門店(職人直営店)」に直接依頼することです。
地域の密着型の自社施工店であれば、施主が支払った金額がそのままダイレクトに「材料費」と「職人の人件費」に充当されます。
元請け会社への30%〜50%の中間マージンが発生しないため、同じ予算を出すのであれば
ハウスメーカーよりも1ランクも2ランクも上の高級塗料を使い、時間をかけて丁寧な施工を行うことができます。
また、万が一工事後にトラブルが発生した際も、「下請けのせいにされる」といったたらい回しがなく、自社で責任を持って迅速にアフターフォロー(品質保証)に対応してくれるという大きなメリットがあります。
4.3 アプローチ3:見積書の詳細度(「一式」表記に潜む罠)
会社選びの最後の関門が見積書です。悪質な業者や「なんちゃって職人」を抱える会社の
見積書は、非常に大雑把です。
例えば、「外壁塗装工事 一式 120万円」といったように、具体的な面積や使用する塗料の
名前、工程ごとの単価がすべて「一式」という言葉で濁されています。
これでは、塗料を何缶使うのか、何回塗るのかが全く不透明で、後からいくらでも手抜きの言い訳を許してしまいます。
信頼できる会社の見積書は、以下のように項目が細分化されています。
工事項目 | 仕様・使用塗料名 | 数量(面積) | 単価 | 金額 |
足場架け払い | 飛散防止メッシュシート込 | 180 ㎡ | 800 円 | 144,000 円 |
高圧洗浄 | バイオ洗浄液併用 | 150 ㎡ | 250 円 | 37,500 円 |
外壁下塗り | 〇〇メーカー:プレミアムサイディングホルダー | 150 ㎡ | 900 円 | 135,000 円 |
外壁上塗り(2回) | 〇〇メーカー:超耐久プレミアム無機(色:高耐候仕様) | 150 ㎡ | 3,500 円 | 525,000 円 |
このように、「どこを、何の塗料で、どれだけの面積塗るのか」が明確に数値化されている見積書を出す会社は、現場の職人に対しても「この仕様通りに正しく塗るように」という
厳格な指示を出すことができるため、施工不良が起こるリスクを極限まで低く抑えることができます。
5. 施主として主導権を握る!契約前・工事中に使える「賢い質問術」と防衛策
外壁塗装を業者任せにせず、施主自身が知識を持って現場に関わっているという姿勢を見せるだけで、悪質な手抜きの抑止力になります。ここでは、実践的な3つの防衛策を紹介
します。
5.1 業者が沈黙する「必要な塗料の総缶数」の逆算テクニック
見積もり段階、あるいは契約直前に、担当者や親方に向けて以下の質問を投げかけてみて
ください。
「今回の我が家の外壁面積だと、メーカーの仕様書から逆算して、下塗りと上塗りでそれぞれ『何缶の塗料』が必要になりますか?」
この質問は、悪質業者にとって最も嫌な質問です。なぜなら、具体的な缶数を答えてしまうと、現場で塗料をケチったり薄めたりしたときに、施主に缶数を数えられて嘘が発覚して
しまうからです。
優良な業者であれば、スマートフォンの電卓を叩くか、事務所に確認して「下塗りが3缶、中塗りと上塗りで使う主材が合計5缶、計8缶必要です」と、即座に理論上の数字を教えて
くれます。
さらに、工事が始まったら「搬入された未開封の塗料缶」と「使い終わった空き缶」の写真を撮らせてもらう約束をしておけば、塗料の間引きや過剰希釈は物理的に不可能になります。
5.2 職人と良好な関係を築き、現場のモチベーションを高めるコミュニケーション
職人も人間です。施主から疑いの目ばかりを向けられたり、監視されているような環境では、良いパフォーマンスは発揮できません。
逆に、自分たちを信頼し、敬意を払ってくれる施主のためには、「細かいところまでいつも以上に綺麗に仕上げてあげよう」という職人心に火がつきます。
無理に高級なお茶菓子を用意したり、四六時中お喋りをする必要はありません。
朝、現場に職人が到着したときに「今日もよろしくお願いします」と笑顔で挨拶をし
休憩時間に手軽な缶コーヒーを差し入れながら、「毎日暑い中、細かいところまでありがとうございます。綺麗になっていくのを見るのが毎日の楽しみです」と言葉をかけるだけで
十分です。
この一言があるだけで、職人の現場に対する責任感とモチベーションは飛躍的に向上
します。
5.3 施工中に違和感(手抜き・雑な作業)を覚えたときの正しい対処法
もし、工事中に「雨が降っているのに無理に塗装を続けている」「養生テープが剥がれてサッシに塗料が飛び散ったままになっている」「予定されていた下塗りの工程を飛ばして色を塗っているように見える」といった違和感を覚えた場合は、どうすれば良いでしょうか。
やってはいけないのは、現場の若い職人に対してその場で感情的に怒鳴りつけたり、問い
詰めたりすることです。職人がへそを曲げてしまい、現場の雰囲気が悪化してさらに作業が
雑になる恐れがあります。
正しい対処法は、「不審に思った事実(日付、時間、具体的な箇所)をスマートフォンの
写真に記録し、会社の『施工責任者』または『経営者(社長)』に直接、冷静に連絡を入れる」ことです。
「現場の職人さんが一生懸命やってくれているのですが、この部分の乾燥時間が少し短い
ように見えて不安になりました。メーカーの規定通りに進んでいるか、確認して写真を送っていただけますか?」
というように、客観的な事実に基づいた確認を元請けのトップに求めることで、会社側も
現場に対して迅速かつ適切な是正指導を行わざるを得なくなります。
郡山市・須賀川市の外壁塗装・屋根塗装なら、地域密着の私たちにお任せください。
無理な勧誘は一切ありません。まずはプロの診断で、今の状態を正確に知ることから始め
ましょう。

まとめ:10年・20年先もお家を守り続けるための業者選び
外壁塗装は、人生の中で何度も経験するものではない、非常に高額な一大イベントです。
だからこそ、多くの人が「絶対に失敗したくない」と願い、ネット上の情報や塗料のカタログを読み漁ります。
しかし、今回ご紹介した数々のプロの知見が示している通り、外壁塗装の寿命と美しさを
決定づける最後の鍵は、塗料のグレードではなく、「現場で汗を流す職人の腕とモラル」に他なりません。
国家資格である「一級塗装技能士」の有無を確認する
現場の「養生」と「整理整頓」の美しさに注目する
下地処理や乾燥時間といった「見えない工程」を重んじる会社を選ぶ
中間マージンのない「自社施工・地域密着の専門店」をパートナーにする
これらのポイントを一つひとつ丁寧にクリアしていけば、巷に溢れる「なんちゃって塗装職人」や悪質な訪問販売会社を完璧にフィルタリングし、本物のプロフェッショナルに出会うことができます。
あなたの大切な住まいが、10年、20年先も変わらぬ輝きと強さを保ち続けられるよう
安易な価格の安さや営業トークに惑わされることなく、「信頼できる本物の職人がいる会社」をじっくりと見極めてください。
そのために費やした時間と努力は、将来の安心という最大の果実となって、必ずあなたの
もとに返ってくるはずです。
お問い合わせ・ご相談
「自分の家の壁にひびがあるけれど、どんな処理が必要?」「他社の見積書に下地処理の記載がないけれど大丈夫?」といった疑問・不安をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。外壁診断士・施工管理技士などの有資格者が、あなたのお住まいを細かくチェックし
最適なメンテナンスプランをご提案いたします。
塗り替え専門店いろことば

はじめまして。
塗り替え専門店いろことば 代表の盛合 大翔(もりあいひろと)と申します。この度は
数ある業者の中から当社のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当社の始まりは元請け会社からお仕事を貰う【下請け】からスタートしました。
毎月、毎月、数をこなす事だけに必死で手抜きの指示があれば指示通り。もはや共犯と言われても否定出来ませんでした。【なんとかこの環境から抜け出さないと終わってしまう】
そのように考えるようになりガムシャラに挑戦し続けました。
その結果、お客様から直接ご依頼をいただく。この答えに落ち着く事が出来ました。
自分たちの技術と提案を惜しみなくお客様にご提案出来る。熱量も情熱も天と地の差があります。その結果今では、【あんたに頼んで良かった。】【こんなに綺麗になるんだね。】とお褒めのお言葉までいただけるようになりました。
【塗り替え専門店いろことば】 お花にも花言葉という言葉があるようにご自宅を塗装する【色】にもそれぞれ意味合いや効果があると言います。 一棟一棟のご自宅に綺麗な命を宿せるようこの名としておりますここまで長文をお読みいただき誠に有難うございました。 ~塗り替え専門店いろことば 代表 盛合大翔~
















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