ガルバリウム鋼板の適切な塗装メンテナンス完全ガイド
- 塗り替え専門店いろことば代表:盛合大翔

- 7月18日
- 読了時間: 20分

近年、新築や外装リフォームにおいて絶大な人気を誇る金属建材「ガルバリウム鋼板」
スマートでモダンなデザイン性と優れた機能性を併せ持つため、多くの住宅や商業施設で
採用されています 。
しかし、世間では「ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーだから、塗装や補修は一切
不要」という誤った噂が広く出回っています 。
結論から申し上げますと、ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーではなく、長持ちさせるためには適切な時期での塗装やメンテナンスが絶対に不可欠です 。
本記事では、ガルバリウム鋼板の基礎知識をはじめ、なぜ塗装が必要なのかという理由
見逃してはならない劣化症状、塗装を成功させるためのプロのノウハウ、費用相場までを
徹底解説します。
この記事を読めば、大切な我が家のガルバリウムを正しくメンテナンスし、耐久性を最大限に引き出す方法がすべてわかります 。
~目次~
ガルバリウム鋼板の適切な塗装メンテナンス完全ガイド
1. ガルバリウム鋼板とは?高いシェアを誇る金属建材の基礎知識
1-1. ガルバリウム鋼板の成分と優れた構造
1-2. トタンやアルミ、ステンレスなど他の金属素材との決定的な違い
1-3. ガルバリウム鋼板が選ばれる理由と3大メリット
1-4. 事前に知っておくべき3つのデメリット・注意点
2. 「メンテナンスフリー」は本当?ガルバリウム鋼板に塗装が必要な理由
2-1. なぜ耐久性の高いガルバリウムにもメンテナンスが必要なのか
2-2. 放置するとどうなる?メンテナンスを怠る最大のリスク
2-3. ガルバリウム鋼板メーカーが公式に推奨するメンテナンス基準
3. 見逃し厳禁!ガルバリウム鋼板の塗装時期を示す4つの劣化症状
3-1. 劣化の初期サイン「色あせ」
3-2. 塗膜が紫外線で分解された証拠「チョーキング(白亜化)」
3-3. 美観を損ねる「コケ・藻の付着」
3-4. 建材自体の寿命を縮める「サビ(赤サビ・白サビ)の発生」
3-5. 塗膜の防水性が失われた末路「ひび割れ・剥がれ」
4. プロが伝授!ガルバリウム鋼板塗装の難しさと「失敗しない5つのポイント」
4-1. ポイント①:最重要工程!付着力を高める丁寧な「ケレン作業(目荒らし)」
4-2. ポイント②:塗膜剥離を防ぐ「金属専用プライマー(下塗り材)」の選定
4-3. ポイント③:ガルバリウム特有のツルツルした表面に対応できる高い技術力
4-4. ポイント④:沿岸部や湿気エリアなどの環境特性への配慮
4-5. ポイント⑤:ガルバリウム塗装の実績が豊富な「専門施工店」に依頼する
5-1. コストパフォーマンスに優れた定番の「シリコン系塗料」
5-2. 長期的な費用対効果が高い高耐久の「フッ素系塗料」
5-3. 紫外線に極めて強く最高峰の耐候性を誇る「無機塗料」
6-1. 工程①:旧塗膜や頑固な汚れを一掃する「高圧洗浄」
6-2. 工程②:下地調整のキモ「ケレン作業」
6-3. 工程③:密着性を確保する「下塗り」
6-4. 工程④・⑤:美観と耐久性を形成する「中塗り・上塗り(3回塗り)」
7. いくらかかる?ガルバリウム塗装の費用相場と代替メンテナンス工法
7-1. 屋根塗装・外壁塗装の費用相場と平米単価目安
7-2. 塗り替え以外の選択肢:美観と断熱性を劇的に向上させる「カバー工法(重ね張り)」
7-3. 構造から抜本的に一新する「葺き替え・張り替え工法」
1.ガルバリウム鋼板とは?高いシェアを誇る金属建材の基礎知識

まずは、ガルバリウム鋼板がどのような建材であるのか、その基本的な特徴を整理
しましょう 。
1-1. ガルバリウム鋼板の成分と優れた構造
ガルバリウム鋼板(アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板)は、鉄板(素地鋼板)の表面に特別な合金めっきを施した金属素材です 。 そのめっき組成の比率(質量比)は以下の通りです
アルミニウム:55%
亜鉛:43.4%
シリコン:1.6%
鉄が本来持つ強靭さに加え、アルミニウムの持つ優れた「耐食性」「耐熱性」「熱反射性」
そして亜鉛が持つ「犠牲防食作用(キズがついた際に亜鉛が先に溶け出して鉄のサビを防ぐ作用)」が見事に融合しています 。
この高度なめっき技術こそが、錆びにくく長寿命なガルバリウム鋼板の心臓部となって
います 。
1-2. トタンやアルミ、ステンレスなど他の金属素材との決定的な違い
従来の金属屋根といえば「トタン(亜鉛めっき鋼板)」が主流でしたが、トタンはめっき層が亜鉛のみで構成されているため、めっきの減耗が早く、数年で赤サビが発生しやすい
という弱点がありました 。
これに対しガルバリウム鋼板は、トタンの約3倍〜6倍以上の極めて高い耐食性を誇り
ます。
また、純アルミニウムは非常に軽量で錆びないものの、衝撃や風圧に対する強度の面でやや心もとない部分があります 。
ステンレスは極めて錆びにくいですが、材料費が非常に高額です。 ガルバリウム鋼板は、「強さ」「軽さ」「錆びにくさ」「コストパフォーマンス」のすべての要素を最もバランス
よく満たした万能金属建材といえます 。
1-3. ガルバリウム鋼板が選ばれる理由と3大メリット
ガルバリウム鋼板がこれほどまでに支持される理由は、主に以下の3つの強力なメリット
があるからです
圧倒的な耐久性と寿命の長さ
酸性雨や紫外線に対して非常に強く、湿気の多い地域や積雪地、厳しい気候条件下でも抜群の耐久性を発揮します 。
極めて軽量であり、地震に強い(耐震性の向上)
ガルバリウム鋼板は非常に薄く軽量なため、建物全体にかかる重量を劇的に減らすことができます。特に地震の際、屋根が軽いと建物の揺れ(遠心力)が小さくなるため、耐震リフォームに最適です。
モダンでスタイリッシュな高いデザイン性
金属ならではのシャープなライン、質感、そしてカラーバリエーションの豊富さが魅力です 。和洋問わず現代的な洗練された外観を演出できます 。
1-4. 事前に知っておくべき3つのデメリット・注意点
一方で、完璧に見えるガルバリウム鋼板にも、以下のような知っておくべきデメリットや
注意点が存在します
衝撃に弱く、凹みやすい
金属板自体が非常に薄いため、強風による飛来物や大きな雹(ひょう)が直撃すると凹んでしまうことがあります。
断熱性や遮音性が単体では低い
金属は熱を伝えやすく、雨音が響きやすい性質があります。そのため、現在流通しているガルバリウム建材の多くは、裏面に「断熱材(ポリウレタンフォーム等)」があらかじめ一体化されたものが主流となっています。
施工に高度な技術が必要(費用が高め)
湿気対策(結露防止)や、金属特有の伸縮に配慮した隙間の処理など、施工には専門的な板金技術が求められます。そのため、一般的なサイディングやスレートに比べて初期導入費用が高くなる傾向があります。
2.「メンテナンスフリー」は本当?ガルバリウム鋼板に塗装が必要な理由
インターネットのQ&Aサイトなどで「ガルバリウムは塗装しなくていい」と書かれているのを見かけることがありますが、これは大きな誤解です 。
2-1. なぜ耐久性の高いガルバリウムにもメンテナンスが必要なのか
ガルバリウム鋼板の基材(めっき鋼板)そのものは非常に頑丈ですが、実はその表面は
工場で焼き付け塗装された「塗膜(とまく)」によって保護されています。
この塗膜が、毎日過酷に降り注ぐ紫外線や雨風、熱を直接浴びることで、徐々に分解
され、劣化(経年劣化)していきます 。
塗膜という「バリア」が失われると、ガルバリウム鋼板のめっき層が直接外気にさらされ、いずれは錆び(腐食)が発生してしまいます 。
つまり、塗装は美観を保つためだけでなく、「ガルバリウム鋼板そのものが錆びてボロボロになるのを防ぐための防護壁を再構築する作業」なのです 。
2-2. 放置するとどうなる?メンテナンスを怠る最大のリスク
劣化を「まだ大丈夫だろう」と放置してしまうと、以下のような深刻なリスクに見舞われ
ます
赤サビの発生と穴あき(雨漏りの原因)
ガルバリウムはサビに強い金属ですが、一度深くサビが進行してしまうと、やがて金属シートに小さな穴が空きます。
特に屋根の場合、気づかないうちに野地板(下地)まで水が回り、大規模な雨漏りを
引き起こして建物全体の寿命を著しく縮めることになります。
メンテナンスコストの爆増
軽微な塗膜劣化のうちに塗装を行えば数年に一度の低価格なメンテナンスで済みますが、穴があいたり基材が朽ちてしまうと、塗装は不可能です。
すべての壁や屋根を取り替える、あるいはカバー工法を行うしかなくなるため、費用は塗装の数倍に膨れ上がります。
2-3. ガルバリウム鋼板メーカーが公式に推奨するメンテナンス基準
ガルバリウム鋼板を製造・販売している国内の大手建材メーカー(アイジー工業など)の
公式カタログにも、以下のようにメンテナンススケジュールが明確に記載されています
外壁(アイジーサイディング等):おおむね15年〜20年での塗り替えを推奨 。
屋根(スーパーガルテクト等):製品のグレードや環境によるが、15年前後での定期点検・塗装を推奨 。
他の一般的な建材(窯業系サイディングやスレート屋根)が「5年〜10年」で塗装が必要になるのと比較すれば、ガルバリウム鋼板は非常に優秀で長寿命であることは間違いあり
ません 。
しかし、メーカー自身がカタログで注意喚起している通り、15年〜20年という節目での
適切な「塗り替え」こそが、その驚異的な長寿命を全うさせる唯一の秘訣なのです 。
3.見逃し厳禁!ガルバリウム鋼板の塗装時期を示す4つの劣化症状
我が家のガルバリウム鋼板に塗装が必要かどうかを判断するには、以下の5つの「劣化症状(サイン)」を目安にしてください 。これらが1つでも見られる場合は、速やかに専門業者による診断を受ける必要があります 。
3-1. 劣化の初期サイン「色あせ」
新築時や施工当初にあった、ガルバリウム特有の鮮やかな発色や美しいツヤが失われ
全体的に白っぽく、くすんで見える状態です 。
これは、塗料に含まれる顔料が紫外線によって徐々に破壊されている初期の劣化段階です 今すぐ雨漏りにつながるわけではありませんが、「そろそろメンテナンスプランを立て始めるべき時期」に入ったことを示しています 。
3-2. 塗膜が紫外線で分解された証拠「チョーキング(白亜化)」
ガルバリウム鋼板の表面を手で優しく触ったときに、手のひらに白い粉(チョークのような粉)が付着する現象を「チョーキング現象」と呼びます 。
これは、紫外線や熱、雨水によって塗膜の樹脂成分が完全に分解され、塗料中の顔料だけが粉状になって表面に浮き出てきている証拠です 。
この状態は、「すでに塗膜の防水・保護機能がほぼゼロになっている」という強力な塗り替えサインです。放置すると、雨水が基材に直接触れやすくなります。
3-3. 美観を損ねる「コケ・藻の付着」
北側の日の当たらない外壁や、風通しが悪く湿気が溜まりやすい箇所に、緑色のコケや黒ずんだ藻、カビが発生することがあります 。
ガルバリウムは金属なので一見コケが生えにくそうですが、表面の塗膜が劣化して水はけが悪くなると、コケや藻の胞子が定着しやすくなります 。
コケが水分を保持し続けることで、金属部分の局所的なサビを急激に進行させる原因になります 。
3-4. 建材自体の寿命を縮める「サビ(赤サビ・白サビ)の発生」
金属建材にとって最も致命的な劣化症状が「サビ」です 。ガルバリウム鋼板に発生するサビには、主に以下の2種類があります
白サビ:ガルバリウムのめっき層に含まれる「亜鉛」が酸化することで、表面に白い斑点のようなサビが発生します。これはガルバリウム鋼板が自らを犠牲にして鉄を守っている状態(犠牲防食)ですが、放置すると次の「赤サビ」へと進行します。
赤サビ:白サビの防護を突破し、中の鉄(素地鋼板)そのものが酸化して赤茶色に変色した非常に危険な状態です 。赤サビが発生すると金属の強度が急激に低下し、最悪の場合は穴があいてしまいます。見つけたら即座の補修が必要です。
3-5. 塗膜の防水性が失われた末路「ひび割れ・剥がれ」
塗膜が完全に寿命を迎え、パリパリに割れて剥がれてきたり、めくれ上がったりしている
状態です 。 こうなると、むき出しになった金属部分から一気に腐食が進行します。
この段階では、単に上から塗料を塗るだけでは新しい塗料も一緒に剥がれてしまうため
後述する徹底的な「下地処理(ケレン)」を施さなければならず、施工費用も割高になってしまいます。
4.プロが伝授!ガルバリウム鋼板塗装の難しさと「失敗しない5つのポイント」

実は、塗装業界において「ガルバリウム鋼板の塗装は非常に難易度が高い」とされて
います 。
その最大の理由は、ガルバリウムの表面が「ツルツルしていて塗料を非常にはじきやすい」という性質を持っているためです。
専門知識の乏しい業者や、手抜き工事を行う業者に依頼してしまうと、「塗装してわずか1〜2年で、塗料がベロベロに剥がれてしまった」という悲惨な施工トラブルが多発します。
ガルバリウム鋼板の塗装を絶対に失敗させないために、以下の「5つの超重要ポイント」を必ず押さえておきましょう 。
4-1. ポイント①:最重要工程!付着力を高める丁寧な「ケレン作業(目荒らし)」
ガルバリウム塗装の成否を分ける最も重要な工程が「ケレン作業」です 。
ケレンとは、やすりや専用の研磨パッド(ナイロンたわし等)を使用して、ガルバリウム表面に細かい傷をつける作業(目荒らし)のことを指します。
ツルツルの表面にわざと微細な凹凸をつくることで、塗料がその隙間に入り込み、アンカー効果(錨のようにガッチリ固定される作用)によって塗膜の密着性が何倍にも高まり
ます。
このケレン作業を「面倒だから」と省いたり、適当に済ませたりする業者は絶対に
避けてください 。
4-2. ポイント②:塗膜剥離を防ぐ「金属専用プライマー(下塗り材)」の選定
ガルバリウム鋼板には、一般的な木部やコンクリート、窯業系サイディング用の下塗り塗料は絶対に使えません。
必ず「エポキシ樹脂系の金属専用サビ止めプライマー」など、ガルバリウム鋼板への強力な密着性が保証された専用の下塗り材を選定しなければなりません 。
見積書を確認する際は、単に「下塗り」と書かれているものではなく、使用するプライマーの商品名や、それがガルバリウム対応であるかを必ず担当者に確認しましょう。
4-3. ポイント③:ガルバリウム特有のツルツルした表面に対応できる高い技術力
金属は温度変化によって、夏場は膨張し、冬場は収縮するという「熱伸縮」を繰り返し
ます。
この伸縮に耐えうる柔軟で強靭な塗膜を形成するためには、適切な塗布量(塗料の厚み)を均一に守る職人の高いスプレー技術やローラー技術が必要です。
厚すぎても薄すぎても不具合の原因になります。
4-4. ポイント④:沿岸部や湿気エリアなどの環境特性への配慮
もしご自宅が海の近く(塩害地域)や、常に湿気の多い森の近く、線路沿い(鉄粉が飛来しやすい場所)にある場合、通常よりもはるかにサビのリスクが高くなります。
これらの地域では、一般的な塗装プランよりもさらに耐候性の高い「防錆機能」に優れた
塗料や、サビに非常に強い専用の下塗り材を重ねて使用するなどの特別な配慮が必要となります。
4-5. ポイント⑤:ガルバリウム塗装の実績が豊富な「専門施工店」に依頼する
前述した通り、ガルバリウム塗装は、サイディングやモルタルの塗装とは全く異なる特殊な知識と技術が必要です 。
ハウスメーカーの下請け業者や、訪問販売の営業会社ではなく、自社に高水準な塗装技能士が在籍し、過去にガルバリウム鋼板(または金属屋根・外壁)の塗装実績を写真付きで
多数公開している「地域密着の自社施工専門店」に相談するのが最も安全で、かつ中間
マージンがないため費用も安く抑えられます 。
5.ガルバリウム塗装に推奨される塗料の種類と特徴
ガルバリウム鋼板に塗装を行う際、仕上げに使う塗料(中塗り・上塗り用)のグレードに
よって、次回の塗り替えまでの寿命や費用が大きく変わります 。現在主流となっている3つの塗料の特徴をまとめました 。
塗料のグレード | 耐用年数の目安 | 特徴・メリット | デメリット・こんな人におすすめ |
シリコン系塗料 | 10年〜12年 | コストと耐久性のバランスが最も良く、カラーバリエーションも非常に豊富。定番中の定番。 | 価格を抑えつつ、一般的なサイクルでしっかりとメンテナンスしたい方におすすめ。 |
フッ素系塗料 | 15年〜18年 | 非常に強靭な塗膜を形成し、紫外線や雨風、酸性雨に対して強力な防御力を発揮。 | シリコンに比べて価格は高くなるが、塗り替えの回数(足場費用など)を減らしてトータルコストを抑えたい方におすすめ。 |
無機塗料 | 20年〜25年 | ガラスや鉱物などの「無機物」を配合しており、紫外線でほぼ劣化しない異次元の寿命を誇る。 | 初期費用は最も高額になるが、「一度の塗装で極限まで長持ちさせたい」「今後のメンテナンス回数を最小限にしたい」という方に最適。 |
近年では、これらに加えて夏の強い太陽光を反射して室内の温度上昇を抑える
「遮熱・断熱塗料」を屋根や外壁に採用するケースも、エコや光熱費削減の観点から非常に高い人気を集めています 。
6.ガルバリウム鋼板塗装の施工工程とプロのこだわり
実際に塗装工事が行われる際、どのような流れで作業が進むのか、その具体的なステップをご紹介します 。
6-1. 工程①:旧塗膜や頑固な汚れを一掃する「高圧洗浄」
まずは、高圧洗浄機(家庭用の数十倍の圧力を持つ業務用)を使用して、屋根や外壁に付着した古い汚れ、チョーキングの粉、カビ、コケ、埃などを根こそぎ洗い流します 。
表面にわずかでも不純物が残っていると、塗料が下地に密着せず、早期剥離の最大の原因になります。洗浄後は、水分が完全に乾くまで丸1日以上しっかりと乾燥期間を設けます。
6-2. 工程②:下地調整のキモ「ケレン作業」
乾燥後、いよいよ最重要ステップである「ケレン作業」を行います 。
手作業で入念に金属の表面を磨き、錆びが少しでも浮いている箇所はワイヤーブラシや電動工具を用いて徹底的に削り落とします。
この地道な下地処理こそが、10年、20年と長持ちする美しく剥がれない塗膜を完成させる土台となります 。
6-3. 工程③:密着性を確保する「下塗り」
ケレンで下地を整えたら、いよいよ最初の塗装である「下塗り(プライマー・防錆塗装)」を行います 。
ガルバリウム専用のエポキシサビ止め塗料を均一に塗布し、基材である金属と、この後塗る主剤(中塗り・上塗り)をガッチリと接着させるための強力な接着層を作ります 。
同時に、金属の天敵であるサビの発生を防ぐバリアを張る役割も果たします 。
6-4. 工程④・⑤:美観と耐久性を形成する「中塗り・上塗り(3回塗り)」
下塗りが完全に乾いた後、選定した仕上げ塗料(シリコン、フッ素、無機など)を2回に
分けて重ね塗りします 。
中塗り:塗膜に必要な厚みをしっかりと持たせ、均一な下地の色を作ります 。
上塗り:仕上げの最終工程です。中塗りと全く同じ塗料(またはわずかに色を変えたもの)を重ねることで、塗り残しを防ぎ、塗料本来の完璧な耐候性と美しいツヤ、発色を実現します 。
基本的には、この「下塗り・中塗り・上塗り」の計3回塗りが外壁・屋根塗装における絶対の基本ルールです 。
7. いくらかかる?ガルバリウム塗装の費用相場と代替メンテナンス工法

気になる費用面について解説します 。ガルバリウム塗装の費用はどれくらいなのでしょうか。また、もし塗装ができないほど劣化が進んでいた場合の解決策も合わせてご紹介
します 。
7-1. 屋根塗装・外壁塗装の費用相場と平米単価目安
ガルバリウム鋼板の塗り替え費用は、建物の規模(延床面積)や使用する塗料のグレード
足場代の有無によって変動しますが、一般的な戸建て住宅(30坪前後、約120〜150㎡)における相場目安は以下の通りです
外壁塗装(全体):約70万〜120万円
屋根塗装(全体):約30万〜60万円
外壁・屋根の同時施工:約100万〜160万円(※足場代を一度にまとめることができるため、別々に行うより約15万〜20万円お得になります)
【塗料グレード別の1㎡あたり施工単価(目安)】
シリコン系塗料:2,300円〜3,000円 / ㎡
フッ素系塗料:3,500円〜4,500円 / ㎡
無機系塗料:4,500円〜5,500円 / ㎡
※上記の単価には、高圧洗浄、ケレン作業、下塗り、中塗り、上塗りのすべての基本工程が含まれていることが一般的ですが、あまりに安すぎる見積もりを提示された場合は、工程が省かれていないか注意深くチェックしてください 。
7-2. 塗り替え以外の選択肢:美観と断熱性を劇的に向上させる「カバー工法(重ね張り)」
もし築年数がすでに25年以上経過しており、これまでに一度も塗装をしてこなかった場合や、全体に雨漏り・著しい錆び(赤サビ)が発生している場合は、塗装をしてもすぐに剥がれてしまうため、塗装によるメンテナンスは不可能です。
その場合は、「カバー工法(重ね張り)」が極めて有効な解決策となります 。
カバー工法とは、既存の古い屋根や外壁をそのまま残し、その上から防水シート(ルーフィング)を敷いた上で、新しい軽量なガルバリウム鋼板を二重に被せる(張る)工法です 。
メリット:既存建材の解体・撤去費用や廃材処理費がほぼかからないため、リーズナブルに新築同様の外観を手に入れることができます。また、壁や屋根が二重になることで、断熱性や防音性が劇的に向上します。
費用目安:屋根カバー工法:約80万〜140万円 / 外壁カバー工法:約150万〜250万円
7-3. 構造から抜本的に一新する「葺き替え・張り替え工法」
既存の屋根材や外壁材をすべて剥がし、下地の野地板や防水シート、間柱の補修から抜本的にやり直した上で、新しいガルバリウム鋼板を張る工法です 。
メリット:下地の腐食や劣化状況を直接目で見て完全に新調できるため、建物の構造上の不安を100%解消できます。最も安全で寿命が長い工法です。
デメリット:古い建材の撤去費用、高額な産業廃棄物処理費用がかかるため、最も施工費用が高くなります。
費用目安:屋根葺き替え:約120万〜200万円 / 外壁張り替え:約200万〜350万円
郡山市・須賀川市の外壁塗装・屋根塗装なら、地域密着の私たちにお任せください。
無理な勧誘は一切ありません。まずはプロの診断で、今の状態を正確に知ることから始め
ましょう。

まとめ:適切な塗装メンテナンスで、大切な我が家を一生涯守り抜く
ガルバリウム鋼板は、優れた金属素材であることは間違いありませんが、紫外線や風雨に
晒される以上、約15年〜20年のスパンで適切な塗装メンテナンスを行うことが、住宅全体の寿命を圧倒的に延ばすことにつながります 。
今回の重要ポイントを振り返りましょう
ガルバリウム鋼板は「メンテナンスフリー」ではない 。
塗り替え時期のサインは「色あせ」「チョーキング」「コケ」「サビ」「剥がれ」
塗装を成功させる秘訣は、丁寧なケレン作業と、ガルバリウム専用の下塗りプライマーの選定 。
塗料はライフプランに合わせて、シリコン・フッ素・無機から賢く選ぶ 。
必ずガルバリウムや金属塗装の施工実績が豊富な、信頼できる自社施工の塗装専門店へ依頼する 。
「まだ大丈夫だろう」と放置せず、築10年〜15年を過ぎたら一度、専門家による「お住まいの無料診断」を受けることを強くお勧めします 。
プロの確かな技術による適切なメンテナンスで、新築時のあの輝きと家族が安心して暮らせる安全な住環境を、この先何十年も維持していきましょう 。
お問い合わせ・ご相談
「自分の家の壁にひびがあるけれど、どんな処理が必要?」「他社の見積書に下地処理の記載がないけれど大丈夫?」といった疑問・不安をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。外壁診断士・施工管理技士などの有資格者が、あなたのお住まいを細かくチェックし
最適なメンテナンスプランをご提案いたします。
塗り替え専門店いろことば

はじめまして。
塗り替え専門店いろことば 代表の盛合 大翔(もりあいひろと)と申します。この度は
数ある業者の中から当社のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当社の始まりは元請け会社からお仕事を貰う【下請け】からスタートしました。
毎月、毎月、数をこなす事だけに必死で手抜きの指示があれば指示通り。もはや共犯と言われても否定出来ませんでした。【なんとかこの環境から抜け出さないと終わってしまう】
そのように考えるようになりガムシャラに挑戦し続けました。
その結果、お客様から直接ご依頼をいただく。この答えに落ち着く事が出来ました。
自分たちの技術と提案を惜しみなくお客様にご提案出来る。熱量も情熱も天と地の差があります。その結果今では、【あんたに頼んで良かった。】【こんなに綺麗になるんだね。】とお褒めのお言葉までいただけるようになりました。
【塗り替え専門店いろことば】 お花にも花言葉という言葉があるようにご自宅を塗装する【色】にもそれぞれ意味合いや効果があると言います。 一棟一棟のご自宅に綺麗な命を宿せるようこの名としておりますここまで長文をお読みいただき誠に有難うございました。 ~塗り替え専門店いろことば 代表 盛合大翔~














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