
「色んな塗料があっていまいち分からない」
「業者ごとにオススメの塗料が全然違う」
「クリヤー塗料って外壁塗装に使っても大丈夫なの?」
塗装屋さんでなければ塗料の種類など分からないのが普通です。
しかし、実際に我が家の外壁塗装となった際
業者のオススメを聞いて疑うことなく取り入れてしまっては
危険な塗料も…
そこで今回は、「外壁塗装の際に使用するクリヤー塗料」に関して詳しく解説します。
本当に自宅の外壁に使ってしまっても良いのか分かるようになりますので
是非最後までご覧ください。
【クリヤー塗料】ってそもそも何?

【クリヤー塗料】とは意匠性の高い窯業系サイディングのデザインを変更することなく塗装が出来る塗料と
なります。
難しい事は抜きにしますと、【レンガ調】【タイル調】【多彩模様】【複数色を使用した外壁】などの
デザインや色を変更する事なく【撥水機能】【艶感】などを再生する塗装になります。
通常の外壁塗装とは異なり、【透明な塗料】となりますので既存の外壁のイメージを変えたくない。という
お客様にはもってこいの塗装となります。
実際にクリヤー塗料って外壁塗装に使っても良いの?
【クリヤー塗装】はケースバイケースで使用する事が出来ない場合があります。
【透明な塗料】となりますので、既存の外壁の状態が劣化してしまっている場合は劣化した部分が丸見えと
なりますのでオススメしておりません。※新築から10年程度の状態でしたら基本的には塗装出来ます。
また、【チョーキング現象が起きている】【金属サイディングのご自宅】などの場合も
クリヤー塗装は施工出来なくなりますので注意ポイントとなります。
「シリコン塗料」の耐用年数が概ね10年となっておりますが、【クリヤー塗装】は選ぶランクにより
10年耐久のクリヤー塗装、15年耐久のクリヤー塗装などがございますのでご予算に応じて変更する事が
可能となっております。
【既存外壁の素材】や【劣化状況】によって塗装出来るかが変わってきます!

【クリヤー塗装】のメリット
・既存外壁のデザインを変えることなく保護が出来る
・チョーキング現象が発生しない
・費用感が多少なり抑えられる
【既存外壁のデザインを変えることなく保護が出来る】
【クリヤー塗装】は透明な塗料となりますので、既存外壁のデザインを変えることなく外壁の保護が出来ます。
選ぶクリヤー塗料にもよりますが【艶感】も問題無く出ますので、新築時以上の輝きになります。
外壁塗装は【艶】というものが非常に大切となり、【艶アリ塗料】【艶消し塗料】では【艶消し塗料】の方が
劣化しやすくなりますので基本的には【艶アリ塗料】をオススメしております。
【チョーキング現象が発生しない】
【外壁を触ると手に粉がつく】という経験はございませんか? これは塗料の顔料が落ちている状態となり
塗り替え時期の目安となるのですが【クリヤー塗料】は透明な塗料のため【チョーキング現象】が発生致しません。
【費用感が多少なり抑えられる】
【クリヤー塗装】を行う場合には塗装回数は【2回塗り仕上げ】となりますので、通常の外壁塗装より1工程少なく
なります。 そのため多少なり工事金額が抑えられる可能性が高くなります。
【クリヤー塗装】のデメリット
・シーリングの上に塗装出来ない
・下地の状態が丸見えになる
・基本的には窯業系サイディング以外には向かない
【シーリングの上に塗装出来ない】
【クリヤー塗装】はシーリングの上に塗装出来ない仕様になりますので、シーリングを先打ちした場合は
【シーリング養生】を行う。 シーリングを後打ちする場合は【化粧仕上げ】にする。など通常の外壁塗装より
手間が掛かりますので工賃が多少なり高騰してしまう事があります。
【下地の状態が丸見えになる】
【チョーキング現象】が起きている場合には【クリヤー塗装】は不向きとなりますが
まだチョーキングしてないけど、【色褪せ】や【色むら】などが見られる。といったケースが一番多く
見受けられます。 このような場合にも下地の状態は丸見えとなりますので気を付けたいポイントです。
一部分だけ【色褪せ】しているなどの場合は許容出来ますが広範囲の場合には【クリヤー塗装】は
避けた方が良いでしょう。
【窯業系サイディング以外には向かない】
もともとデザイン性の高い【窯業系サイディング】のデザインを変えることなく塗装による保護が出来る塗料。
となりますので【モルタル外壁】や【金属サイディング】には不向きとなります。
稀に【金属サイディング】にクリヤー塗装をしている業者もおりますがメーカーも推奨しておりませんので
基本的には避けた方が宜しいでしょう。
【クリヤー塗装】を行うには条件がありますので現地調査で確認させていただきます。

クリヤー塗料塗料の1液と2液の違い
どの種類の塗料も同じですが「1液タイプ」と「2液タイプ」に分かれてきます。
・1液のクリヤー塗料
1液の塗料ですと硬化剤を混ぜる必要がありませんので「シンナーや水」で希釈しそのまま塗装する事が出来ます!
そのためDIYで塗装するにも簡単に使用する事が出ます。
私共、塗装業者は基本的に2液の塗料を使用するのですが、保存方法は塗料の作り方などが素人向けでは無いので
DIYで塗装するのであれば1液をオススメします。
・2液のクリヤー塗料
2液の塗料は主剤と硬化剤を混ぜて塗料を作ります。
1液に比べて塗装出来る素材の範囲が広がりますが取り扱いには色々と注意が必要となります。
実際に塗装を行う職人目線でぶっちゃけますと2液の方が同じ【クリヤー塗料】でも耐久性が良くなります。
取り扱いや保存は手間が掛かりますが「耐用年数」「艶感」なども変わってきます。
勿論ですが、選ぶメーカーによって変わりますので全ての2液塗料が良いとは言えません
○○ペイントの2液クリヤー塗料は微妙だなぁ…
△△ペイントの2液クリヤー塗料はオススメ出来る!
など実際に使ってみて成功体験や失敗体験をたくさん抱えていますので良し悪しが我々には分かっています。
ちなみにここでは、オススメの【クリヤー塗料】は内緒にしておきます(笑)

クリヤ―塗料の水性塗料と溶剤塗料の違い
全ての塗料同じですが「水性塗料」と「溶剤塗料」に別れます。
簡単に言ってしまうと塗料の希釈に【水】を使うのか【シンナー】を使うのかの違いとなります。
「水性塗料」の場合、臭気もほとんど気にならず塗装が出来ます。
「溶剤塗料」の場合、シンナーを使用しますので慣れていないとすぐに酔ってしまったり、具合が悪くなってしまう可能性があります。
私が初めて塗装屋に入社した時、初日から作業車の中のシンナー臭で頭が痛くなったのは忘れません…(笑)
水性塗料と溶剤塗料では耐久性に差が出てきます。
「水性塗料」と「溶剤塗料」を比べた際に、「溶剤塗料」のほうが耐久性が良くなります!
今では水性塗料も進化してきている!などと言う職人もおりますが水性はどこまでいっても水性だな。と感じており
当社では基本的に水性塗料は使用致しておりません。※お客様のご希望がある場合は「水性塗料」も使用致します。
また、水性塗料は使用出来る部分が限られてきますので注意が必要となります。

まとめ|クリヤー塗料
今回は「クリヤ―塗料」に関して解説させていただきましたが
当社では
外壁塗装にクリヤー塗料を使用するのは、ケースバイケースでオススメしております!!
「クリヤー塗料があまり向かない外壁材」という物がありますので全ての外壁塗装工事でオススメ出来る
訳ではございません。
勿論ケースバイケースとなりすのでご不安な事がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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